将来の収入や昇進のため、キャリアデザインが大事だと言われます。
キャリアデザインには将来やりたい仕事や立場を考えることが大事だと言われますがやりたいこと、なりたいことが分からない、ない時にはどうすればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。
あるいは将来やりたい仕事があるけど、そのためにどのようなスキルがあればいいか分からない方も多いと思います。
そのような時は厚生労働省のHPに職業能力評価基準を見てください。
まずはこれをもとに自分のスキルをアップさせてみてはいかがでしょうか。
職業別に必要なスキルをまとめた職業能力評価基準
厚生労働省のHPには、様々な職業別に仕事に必要な「知識」と「スキル」、成果につながる仕事の行動について整理されたものが公表されています。
職業能力評価基準について
「職業能力評価基準」とは、仕事をこなすために必要な「知識」と「技術・技能」に加えて、「成果につながる職務行動例(職務遂行能力)」を、業種別、職種・職務別に整理したものです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/ability_skill/syokunou/index.html
平成14年度から、業種横断的な事務系職種のほか、電気機械器具製造業、ホテル業などものづくりからサービス業まで幅広い業種を整備しており、公的な職業能力の評価基準です。
これを見れば、それぞれの職業に必要な「知識」や「スキル」がおおよそ分かります。
例として、電気機器製造業に記載されているスキルを一部抜粋します。
様々な職種別に多くのスキルが記載されているので、詳細は上記引用に記載したリンク先から見てみてください。
共通能力ユニット | 技術系:関係部門との連携による業務の遂行 技能系:改善活動による問題解決 全職種共通:ビジネスの理解 |
研究開発職種 | 電気機械技術:機械システム基礎研究 情報通信技術:次世代インターネットに関する研究開発 |
設計職種 | 機械設計:図面の理解と製図 |
生産技術職種 | 生産技術:生産システムの設計 |
営業技術職種 | 営業技術:情報通信技術と製品の理解 |
これを見れば現在の自分の仕事に必要とされるスキルが分かります。
これをみて一つ一つ自分の業務に必要なスキルを選別して、自分に足りないもの、既に持っているものを整理すれば自分のスキルを見える化できます。
あるいは、将来やりたい仕事があればこれを参考にスキル開発をすることで、社内でチャンスを得ることができたり、転職でアピールすることもできるかもしれません。
職業能力評価基準のデメリット
職業能力評価基準はあくまで厚生労働省がまとめた一般論になります。
そのため、自身の今の仕事、職種のスキルを見ても不要なものがある、不足しているものがある可能性があります。
また自分の仕事を評価する上司や面談者がこれを知れない可能性も高いです。
そのため、これにこだわりすぎると上手くコミュニケーションが取れなくなります。
職業能力評価基準のメリット
上記のようなデメリットがありますが、自分の仕事に必要な知識、スキルを網羅している人はどれだけいるでしょうか。
またいっしょに仕事をする人でも職種が異なればどのようなスキルがあるか分からないこともあります。
そのような時にはこの職業能力評価基準というのは大変参考になります。
仕事に必要なスキルが分からないから目に付くもの全てやるというのは限られた時間しかない、特に社会人にとっては、現実的ではありません。
限られた時間を有効に使い、今の仕事、あるいは将来やりたい仕事に必要なスキルをピックアップし、効率良く身につけることができます。
職業評価基準の活用方法
厚生労働省のHPには、各職業の職種別、レベル別のスキルマップのサンプルのExcelが公開されています。
これを自分用にカスタマイズし、自分の現在の能力や将来必要な能力の一覧、スキルマップとして定期的にアップデートすることで、自分のスキルの見える化が可能になります。