資格が役に立たない時に見直す資格の選び方

スキルアップ

資格を取ったけど、仕事の役に立たないと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。

なぜ仕事に役に立たないのかというと、理由は2つあります。
1つは自分が困っていて、問題解決に必要な知識と取った資格があっていないからです。
2つ目は資格で得た知識の活かし方を知らないからです。

この2つの問題を解決すれば、資格で得た知識を使って仕事をスマートにこなせるようになります。
この記事では、1つ目の自分が取るべき資格の選び方について私の考えを書きましたので参考にしてもらえると嬉しいです。

資格が役に立たない理由:ミスマッチ

資格を仕事に役に立てられない理由の一つは、自分に必要な知識を得られる資格を選べていないためです。自分に必要な知識が得られないなら資格を取っても役に立ちません。

弁護士など業務独占の資格以外は、本来なくても業務を行う上では問題ありません。
では、なぜ業務独占資格以外の資格を取得するのでしょうか。

資格を取得する理由

資格を取得する理由は主に2つあります。

業務に必要な知識を持っていると他の人にアピールするため

資格を取得する理由の一つ目は、業務に必要な知識を持っていると他の人にアピールするためです。

自分がその業務に必要な知識を持っていることを依頼者や会社に証明するために、資格を取得することがあります。仕事の依頼者は仕事の受け手である自分の実力を完全に理解することが難しいです。とくに初めて依頼する人はそうです。そのような時に資格の保有の確認は、仕事の成果を出せる知識・スキルがあるかを客観的に判断する手段の一つです。

また、会社の昇進・昇格の条件に資格保有がある場合がありますが、これも社員のスキルレベルを客観的に判断するためです。このケースでは資格取得の目的がある人が自分ではなく他の人のため、資格を取得しても自分にとっては役に立ちません。

自分が業務に必要な知識を得るため

もう一つの資格を取得する理由は、自分が業務に必要な知識を得るためです。

仕事をする上で必要なスキルを得る方法の一つにOJT (オンザジョブトレーニング) があります。これは実際の業務をやりながら上司や先輩から指導をしてもらう方法で、コストもかからず実務能力を得ることができます。非常に利点が多い方法ですが、新しい知識を得ることには不向きです。

いつもする仕事にはOJTで得たスキルで対応できます。しかし、新しい問題に対処するにはOJTで得たスキルだけでは難しいことがあります。なぜなら、いつもと違うことが起こるから新しい問題で、いつも起こっていないことはOJTでは対応できません。

では新しい問題に対処するにはどうすればよいのでしょうか。
対処方法の一つは自分で解決方法を見つけることです。しかし、これには時間がかかります。
もう一つの方法は先人の知恵を学ぶことです。これは職場の先輩や上司の場合もあります。しかし多くの場合、彼らも経験したことがありません。そのため先輩や上司も有効な解決方法を出すことに時間がかかります。

そこで、職場外に知恵を求めることになります。その一つが資格です。資格は多くの実務に必要な専門知識の集合です。資格に含まれる知識は多くの問題に対応できるものが選ばれています。その知識を取得すれば、その資格に関連する業務に対応できるようになります。

問題解決のための知識を得るために資格を取得するのです。

失敗しない資格の選び方

他の人のための資格取得では役に立たないことが多いのは避けられません。

しかし、自分のための資格取得は自分次第で役に立てることができます。

まず自分が困っていること、不安に思っていること、自分の今の問題を書き出してみましょう。
役に立つものは自分の問題を解決するものです。まず、自分が何に困っているか分からないと自分に必要な知識、資格は分かりません。

自分が何に困っているかわかれば、あとは下記の手順で困っていることを解決する手法を探します。
多くの場合、自分の業務に関係しそうな資格の内容を見て探します。

  1. 自分が困っていることの分野の資格をリストアップする 
    例:技術、お金、情報、統計、プロジェクトマネジメントなど
  2. 資格の内容を見て、自分が困っていることの解決に使えそうな知識を探す
  3. 解決に使えそうな知識があれば、その資格の勉強をする

資格選びは難しい

実際には、自分が困っていることやその解決に必要な手法などを明らかにすることは難しいです。それが分かれば、問題はほぼ解決します。苦労しません。

なので、一見この方法は現実味がなく無駄に思えるかもしれません。
しかし、スキルの中でも特に重要な「問題解決能力」を取得、向上するにはいい課題です。

今の問題は何か、解決するためには何が必要か、考えて行動するというのは仕事をする社会人にとって重要なスキルです。

それをノーリスク、低コストで学べるよい機会ですので、ぜひやってみてほしいと思います。
私自身、いろいろ資格を取り、また今も取得にチャレンジしていますがこの「問題は何か、解決方法は何か」を考え行動するスキルを得たことが最も大事だったと感じています。

まとめ

  • 資格が役に立たない理由は、困りごと、問題の解決に必要な知識を得られなかったから
  • 他人のために資格を取っても役に立たない。役に立つ資格は自分の問題を解決する資格
  • 資格を取るよりも、何が問題か理解すること、その解決方法を探すスキルの方が重要。資格はその手段

適切な資格を選べるようになっただけでは、資格を役に立たせることはできません。
資格を役に立たせるには、そのためのノウハウを蓄積する必要があります。

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