資格を取ったけど、役に立たないという経験は多いのではないでしょうか。
その理由の一つは資格の活かし方のノウハウを身につけていないことです。
資格を活かすノウハウを身につけるための考え方をご紹介します。
すぐに資格を活かすことはできません。
しかしこれまでにない問題に直面した時には資格の勉強で得た知識は自分を助けてくれます。
資格が活かせない理由
資格はその資格に関する業務に関する知識やスキルのレベルを認定するものです。
逆に言えば資格が取れると、その業務に必要な知識やスキルがあるということです。
資格が活かせないと感じるなら、今やっている仕事がマニュアル化、標準化されていて資格で得た知識が必要ないためと考えられます。
または、技術的な知識やスキルよりもコミュニケーションなど人的スキルの方が必要なのでしょう。
そうであれば、資格は不要なのでしょうか。
不要ではありません。マニュアル化、標準化されていない仕事をするとき、初めてやる仕事をするときに参考にできるのは、資格の知識です。これまでの業務で得たスキルや経験だけで対応できるのは今まで通りの業務だけです。新しい業務には新しい知識が必要です。
また、これまでの業務の効率を上げたり、品質を良くしたりといった改善も新しい知識からの刺激があると閃きやすくなります。
資格を活かすための考え方
実際に資格で得た知識をどのように活かせばよいのでしょうか。
資格で得た知識を活かすには、今の業務の改善を行うことが必要です。
新しい業務を行うには、新しい業務の担当になることが必要です。これはタイミングにより自分でなんとかすることは難しい場合があります。
それとくらべれば、今の業務の改善を行うことは自分の意志でできます。
自分の業務の効率や品質が上がれば、良いことがあります。効率が上がれば今より短時間で仕事が終わるため残業が減ります。品質が上がれば仕事の評価が上がります。
今の仕事の中で、資格を活かせるところはないでしょうか。
例えば、仕事で発生する情報の管理で困ることはないでしょうか。
いろいろな連絡や資料がメールやチャットでくることは多いでしょう。うっかりすると古い資料を使ってしまって間違ったことをしてしまうというのは誰でも経験があるのではないでしょうか。
そんなとき、情報技術の知識があるとデータベースの考え方を応用した情報管理をすればミスが減ります。
実際、私はエクセルやフォルダ構造を工夫して情報管理を効率化してミスを減らすことができました。
このような自分の業務の改善で資格の活かし方のノウハウを身につけます。
注意点
自分の業務を改善するには、他の人の協力が必要なことが多々あります。
そのようなとき、自分だけ改善できればよいという考え方にならないように注意が必要です。
自分が持っている資格の知識を相手は持っていないかもしれません。
知識の差で相手を打ち負かすようなやり方をしないようにしましょう。
今の仕事のやり方は、これまでの先輩方が創意工夫をして作り出したやり方です。
過去に、自分がやろうとしている改善方法も先輩がやろうとしてうまくいかなかったため今の方法になったのかもしれません。
先輩方によく相談し、今のやり方の経緯を確認した上で改善しましょう。
人は、現状維持バイアスという今のやり方のままでいたいという傾向があります。
改善しようとして思わぬ反対があることがあります。
その場合、相手とよく話し合って改善を行うか、相手に影響がでない範囲の改善にしましょう。
また、今までになかった問題が発生したときは改善のチャンスです。うまく解決して実績を作れれば改善の説得力が増します。
まとめ
- 資格で得た知識は、マニュアル化、標準化された業務では役に立たないことが多い
- 業務改善の方法のヒントとして資格の知識を使うのが最も資格を役に立てやすい
- 改善は人の反対にあいやすい。改善はよく相手と話し合う、タイミングを見計らう、自分の作業範囲にとどめるなどの工夫をする