勉強に理由やメリットは必要ない

学習の考え方

最近は、リスキリングが新聞に書かれているのをよく見るようになりました。

リスキリングは学び直しという意味です。
主に社会人が対象です。

日経新聞の記事によると社会人になると約半分程度が学習しなくなるようです。
学習し続けている層は約1/3 程度です。

近年は技術の発展や環境、社会の変化が著しく、つい10年前まで主流だったスキルも気づいたら需要が減ってきていることも増えてきました。この変化についていくには、自分のスキルをその時代に合わせていく必要があります。

ですが学習してスキルを身につけることは急にはできません。
また将来に必要なスキルが何かはわかりません。

将来の変化のリスクに対応するため、毎日コツコツと幅広く学び続けていく必要があります。
世の中の約半分の人は勉強していません。勉強を続けていれば、その半分に差をつけることができます。

学びの効果

内閣府が公表している2022年の白書等には、学びの効果について記載があります。

内閣府 日本経済2021-2022-成長と分配の好循環実現に向けて-
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/n21_3_2.html#n21_3_2_2
内閣府 日本経済2021-2022-成長と分配の好循環実現に向けて-
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/n21_3_2.html#n21_3_2_2

日本経済2021-2022-成長と分配の好循環実現に向けてーによると、自発的な学びをする人は、年収、仕事やの満足感などが高い傾向があります。
収入と仕事のやりがいを向上させるには学びが必要と思います。

とはいえ、学びを続けるのは非常に大変です。
これは私だけでしょうか。

同資料によると、学びをおこなった人に下記のような項目のアンケートをとったところ、学びのモチベーションにつながるような解答をした人は、各項目3〜4割程度でした。

内閣府 日本経済2021-2022-成長と分配の好循環実現に向けて-
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/n21_3_2.html#n21_3_2_2

これではなかなか勉強を続けることは難しいです。
とくに学びを役立てる場がある人も4割程度以下です。
学んでも役に立てられない人の方が多い状況です。

最初に紹介した日経新聞の記事では、社会人になってからの学習経験と意欲を4つに分類していました。
記事では学習をやめた人の割合は記載されていませんでした。記事の数字から予想すると約1割程度の人は学習をやめた計算です。

勉強をする。ただ勉強する。知識を貯めるのに特別な理由は必要ない

サイコロジー・オブ・マネーという本は投資などお金に関することが書かれた本です。

この本の中でこのような言葉があります。

貯金する。ただ貯金する。貯めるのに特別な理由は必要ない

サイコロジー・オブ・マネー

筆者は誰の人生にも予期せぬ出来事が、最悪のタイミングで起こりうると述べています。
予測も定義もできないもののためにお金を貯めることは最高の貯蓄の理由とも述べています。
目的のない貯蓄は予期せぬリスクに対する備えです。
(もちろん、大きな買い物や万一の医療費のために貯めることも素晴らしいと述べています)

私もこの意見には賛成です。
将来が予測できない以上、理由のない貯金は予想外の出来事に対処するには必要です。

お金と同様に、知識を貯めるのに特別な理由は必要ありません。
蓄積した知識は、予測も定義もできない出来事が起きたときの備えになります。

2020年から始まったコロナ禍では、飲食業や旅行業など多くの産業が大きな損害を受けました。
航空旅客が99%減など、そのような急で大きな変化を予測した人はほとんどいなかったと思います。

そのようなとき、もし仕事が、文字通り、無くなっても、知識やスキルがあれば新しい仕事が見つかる可能性が高いでしょう。

すぐには役に立たなくても知識はいつか役に立ちます。

惰性で勉強をする

世の中の多くの人は、勉強を仕事に役立てることはできません。
そのような状況では勉強を続けるモチベーションは上がられないと思います。

ですが、モチベーションが上がらなくても勉強は続けるべきです。

そのためには、特に理由がなくても勉強をするように習慣にする必要があります。

私は勉強を習慣にするために、仕事終わりにスターバックスに行ってフラペチーノを飲みながら勉強をしました。
スターバックスに行くのはフラペチーノを飲むためであって、勉強はついでくらいの意識でした。

このように、自分へのご褒美とセットで勉強することで、勉強を習慣にしました。
勉強は資格でなくても新聞や本を読むことでも十分です。

参考になったら嬉しいです。

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